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現存する世界最古のレンズは、紀元前700年ごろの古代ニネヴェ(現イラク北方)の遺跡から発見された
直径約3.8cm、焦点距離約11.4cmの研磨された水晶平凸レンズ。このレンズは太陽熱を集めるものだったようです。
ローマ皇帝ネロは、エメラルドのレンズを用いて剣闘士たちの闘いぶりを観戦していたと、
ローマの著述家プリニウスが書き残しています。
適度にカットしたレンズを使うと視力が助けられる可能性を最初に発表したのは、9世紀のアラビアの数学者であり物理学者、
天文学者でもあるアルハーゼン。11世紀には、アルハーゼンの著書がラテン語に翻訳されて多くの修道士たちに読まれるようなり、
ヨーロッパの各地でレンズの開発が盛んになりました。その一つ、リーディングストーンは、水晶でできた平凸半球レンズで、
本の上に乗せて使用したものと思われます。ドイツでは、これに使われたベリルという石があり、これがドイツ語の眼鏡、
Brilleの語源となっています。
北イタリアのヴェネチア地方では、13世紀にはすでに無色透明のガラスが造られており、
その技術を生かして北イタリアあたりでは眼鏡が使われていたことを裏付ける資料が残っています。
当時の修道士が1305年にフィレンツェで行った説教の手写本が現在も残っていますが、その文中に
「視力を回復させる眼鏡をつくる技術は、この世で最も役にたつ技術だが、この技術が発明されてからまだ20年もたっていない…」
という記述があります。
福井県の眼鏡づくりは、明治38年(1905年)に寒村地帯の冬場の安定収入の道を開くためにと導入され、
昭和にはいってからは、本格的に生産されるようになりました。昭和30年(1955年)頃には、眼鏡枠において全国で80%を
生産するに至り、世界も認める高い技術力を誇るめがね産地に成長してきました。
平成17年(2005年)には、めがね産地として100周年を向かえ、地元鯖江では記念式典が行われました。
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